大麻、医療大麻の効能、作用について

大麻には鎮痛作用・沈静作用・催眠作用・食欲増進作用・抗癌作用・眼圧の緩和・嘔吐の抑制などがあり、アメリカ合衆国では慢性痛患者の8.9%が自己治療で大麻を使用しています。

 

また、モルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬やイブプロフェンのような非ステロイド系抗炎症剤に十分な効果が見られない疼痛に対して大麻が有効です。ほかに、神経保護作用や、脳細胞の新生を促す作用が存在するらしいことが示唆されています。

 

さらに大麻は昔から万能薬として考えられ扱われており、大麻はHIV、アルツハイマー、うつ病、強迫性障害、不眠症、てんかん、気管支喘息、帯状疱疹、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、クローン病、パーキンソン病など、約250種類の疾患に効果があるとされています。

 

大麻が医療用途として価値があり注目されている理由には、主に以下の理由があります。

 

・身体的害(副作用)が少なく、第一選択薬として望ましい。

 

・法的規制の問題を除けば、本質的には製造・入手が容易かつ安価。

 

・嗜好植物としての大麻には多くの品種が存在しており、薬効成分(THC、CBDなど)のバランスが多様なため、患者の個人差・病状の差に適合した品種を見つけることができる(一種のテーラーメイド医療と言える)。

 

・既存の治療薬の効果が薄かったり、副作用が強い患者に対して別の選択肢となりうる。(代替医療)

 

・いまだ有効な治療薬が存在しない疾患、難病に対して効果が認められることがある。

 

などが挙げられます。特に医療大麻には様々な種類があるので、自分の疾患、症状に合う品種である医療大麻を選び、適切に薬として使用できる事ができる事。

 

また大麻は植物なので、ケミカルな薬である日本で処方されるような通常の薬と比べて副作用が少なく、肝臓などにも負担が掛かる事はないという事。

 

そしてまた後程くわしく説明しますが、ヴェポライザーという専用の道具で吸引すれば、有害なタールを吸引する事なく有効な成分のみを摂取する事ができるので、医療大麻摂取方法には様々な方法があるので煙の問題も摂取方法により解決できるという事。

 

など、大きく医療大麻が他のケミカルな薬(科学合成薬)よりも優れている事が見て取れます。

 

・緑内障

さらに医療大麻には緑内障にも効果を発揮します。幾つかの研究により、大麻の摂取が眼圧の低下をもたらすことが示されています。緑内障の原因として眼圧の上昇による視神経の損傷が挙げられており、これらの研究発表により多くの人が大麻摂取を用いた眼圧の低下が緑内障の治療法になると考えられています。

1970年代にアメリカ合衆国で行われた研究では、大麻の喫煙時に眼圧が低下することを示しました。

さらに大麻から抽出された薬物が緑内障治療としての効果を持つか否かを解明する試みの一環として、1978年から1984年にかけてアメリカ国立眼科研究所は調査研究を助成しました。それらの研究において経口的もしくは経静脈的に投与された時、もしくは喫煙をした時に、大麻の派生物は眼圧を低下させることが証明されました。

しかし、目への局部投与ではそれは証明されず、また、市場で流通するその他の治療薬に比べて安全にかつ有効的に眼圧を低下させるかについても証明されませんでした。

2003年、アメリカ眼科学会(American Academy of Ophthalmology)は「現在利用でき得る薬物に比べて、緑内障治療の為に大麻使用することによる軽減されるリスク、及び、増大する恩恵の証明を科学的な証拠は示さなかった」と見解を出しました。

 

・薬物依存症

また、他の薬物の依存症の禁断症状の抑制にも大麻は効果を発揮します。THCや2-AGがモルヒネ禁断を抑制するため、依存性薬物による依存症のアゴニスト療法としての治療薬の可能性があります。

 コカイン、ヘロイン、覚醒剤、アルコールなどの依存症から脱却するための治療薬として、自己治療や、一部の医師やカウンセラーの指導の下で大麻が用いられており、エビデンスが確立してはいないが、高い効果が認められることがあります。

 

 

 次に用法用量です。これにも様々な種類、方法が以下のようにあります。

 

まずは用量についてです。

 

医療大麻は乾燥大麻、ハシシ(大麻樹脂)、チンキ、合成THC、抽出大麻成分、鎮痛・消炎パッチ、クリーム、調理大麻など様々な形態で用いられています。

 

・乾燥大麻・大麻樹脂

 

大麻の品種ごとに含まれる大麻成分が異なり、得られる医療効果が違うため、疾患ごとに適した大麻を使用することが可能です。傾向としてはサティバ種にはCBDが多く含まれていて、インディカ種にはCBDが少なく、THCが多く含まれています。

 

次に用法についてです。

 

・喫煙パイプ及びジョイント

喫煙パイプやジョイント(大麻を煙草状にしたもの)などで乾燥大麻を燃やして煙を吸う方法です。

即効性があり、効率良く効果が得られるため、医療効果が極めて大きいです。欠点として有害なタールが発生するため、呼吸器官への損傷が懸念されますが、大麻の抗癌物質が作用して発癌リスクは低いとされています。

 

・ヴェポライザー

ヴェポライザーと呼ばれる器具を使って、乾燥大麻から大麻成分を気化させることによってタールを発生させることなく摂取する方法です。また即効性があり、効率良く効果が得られ、医療効果もジョイントとほぼ同等です。病院で用いられることが多いです。

 

・調理大麻

大麻をクッキーやチョコレートなどにして経口摂取する方法です。即効性が無い分、長く持続します。効果が現れるのは服用後約1時間以上かかります。摂取量の調整が難しいですが、得られる医療効果は大きいです。

 

 

次に大麻製剤についてです。

 

これは合成大麻成分や抽出大麻成分の錠剤・カプセルまたはスプレーなどにした医薬品です。

 

・ドロナビノール(合成THC)

アメリカ合衆国ではマリノールという製品名で販売されているTHCを化学合成したピル(丸薬、錠剤)です。即効性はなく、服用後約1時間以上かかります。また得られる医療効果も弱いです。さらに目眩、過度の多幸感、パラノイド反応、眠気、思考異常などの副作用が出ることがあります。

 

・サティベックス

大麻の全成分を抽出した液体状の医薬品です。即効性は少々遅いですがドロナビノールと比べると早いです。得られる医療効果は乾燥大麻と比べると劣っています。

 

 

では以上の事を踏まえてアメリカにおける摂取方法の評価の表を見てみましょう。

 

アメリカにおける摂取方法の評価(2006年)
  セキュリティ(10) 安全性(5) 使い易さ(10) 医療効果(25) 総合評価
(50)
ドロナビノール 10 5 5 2 22
クッキー及びチョコ 8 5 5 11 29
サティベックス 10 5 10 15 40
パイプ及びボング 7 3 8 23 41
ヴェポライザー 7 5 6 24 42
ジョイント 6 3 10 24 43

 

となっております。やはり大麻の成分を使っていても、人工的に作り出した医薬品は本来の大麻の良さを消してしまい、副作用も出てしまうようですね。

しかし勿論の事ですが、日本ではその人工的に作り出した大麻の成分が抽出されている医薬品である、ドロナビノールやサティベックスなども違法製品です。そもそも日本では臨床試験(簡単に言うと研究)すら禁止されていますからね・・・

 

 

 適応疾患については約250種類程もあるので、先に副作用について記述します。

 

・副作用

通常の摂取では目の充血・頻脈・喉の渇きなどがあります。長期使用は精子の濃度が低くなることが観測されていますが、短期間の大麻や大麻成分の医療使用が生殖機能を妨げるといった深刻な懸念を指摘しているものは見られません。

 また、トリップしてしまう閾値以下の用量に抑えることが、むしろ医療効果を最大に引き出すとされており、副作用は総じて問題になりにくいです。

 

 大麻の医療使用では深刻な副作用が起こらないことが確認されており、煙による害を除けば、大麻使用による副作用は他の医薬品で許容されている副作用の範囲内にあります。

 

また大麻は依存性が低く、耐性も無いため、適正使用では依存症に陥ったり、摂取量が増えたりすることはありません。また、大麻が直接の原因(1次的死亡原因)による死亡例は無いです。

 

 

では副作用と関連して、分類別の表で死亡者数を見てみましょう。

 

分類別死亡者数(1997-2005年)
分類 1次的死亡原因 2次的死亡原因
大麻 0 279
制吐剤 196 429
抗痙攣剤 118 56
抗精神病剤 1,593 702
その他 8,101 492
合計
大麻 0 279
FDA承認薬(17種) 10,008 1,679

 

 

 以上の表からも、大麻が直接の原因(1次的死亡原因)で死亡した人はゼロというのが分かります。

2次的死亡原因とは主に、他の薬物と併用して使用していたり、大麻を使用した状態で自動車の運転などをし、事故を起こし死亡したなどの例が多いでしょう。

つまり医療大麻のみの使用によって死亡した例はなく、死亡した人は居ないのです。

このような事実を日本のマスコミなどがきちんと報道しないのも、日本の医療大麻の合法化を遅らせている要因の一つと言えるでしょう。



・適応疾患

 では先程記述した、医療大麻に適応している適応疾患約250種類の疾患を紹介します。



下記は文献や診察を元にして、大麻を用いる事で何らかの治療効果が得られた疾患の表です。疾患名は国際疾病分類第9版(ICD-9)に準拠します。





 



などです。この適応疾患一覧から分かるように、医療大麻は副作用が少なく、そして様々な疾患に適応し、作用する事が分かると思います。